フリーランスの道をゆく

ひょんなことから、正社員からフリーターになった四大卒新卒2年目女子のブログです!

16日目

 

16日目は、結婚について。

 

ディープですね。

結婚って、不思議です。すごく憧れるけど。

今、福原愛ちゃんのツイッターを見てまして、抑え切れない情景が。

 

結婚って、空気読むの難しいですよね?

例えば、私は20代に結婚したくて20代のうちに子供産みたいなんて思ってるんですけど。それが実現できるかできないか置いといて、そうしたいかっていうところが問題なんですけどね。だけど、高望みするな、重い、自惚れるな、みたいな意見が降りかかって来ますよね。

 

したいかどうか、その意図の部分が一番大事だと思うんだけど、そう簡単なもんでもないみたいです。養えるかとか、責任持てるかとか、男性は男性なりに色々思うところがあるのと、理想があるみたいです。今、電車に座っている隣の女性が5秒に1回私の右肩に頭を打ち付けて頭が痛そうですが、私の肩も結構痛いんですよ。我慢しますけどね。人が人に取れる責任ってそもそもなんなんでしょうね?私には分からないです。私が死ぬまで私を愛して養いなさいなんて、愛する人に思うのですか?私は、じいちゃんが亡くなって20年以上1人で生きてるばあちゃんを見てるし、ばあちゃんのことを不幸と思いません。バツイチで今新しい彼女と楽しそうに暮らしている人を見て、不幸とは思いません。今を大切にしている人が、一番幸せのように見えます。

 

ばあちゃんの話をすると、私たち親族がばあちゃんちに行かない間、ばあちゃんはどのように過ごしているのかなと思いを巡らすと涙が出て来ます。

さみしいのかな?しんどいかな?

 

残念ながら、私は、ばあちゃんが嬉しそうな顔をしている時しか会えないのです。本当に1人でいる時のばあちゃんを知らない。

 

だから、分からないですよ、本当に幸せかどうかね。

 

でも、この間のじいちゃんの23回忌の時に、私のお父さんはばあちゃんに言ったんです。本当は私にも聞こえないように。「お父さんと結婚して、よかったですね」って。私は今でもこの言葉を思い出すとと涙が出てしまいます。これってすごく素敵ではありませんか?死別しても、娘の夫に、結婚してよかったですねって言われるんです。

 

だし、その言葉は、お父さんと結婚して、繋いでくれてありがとうございますって気持ちなのかもしれない。

 

結婚とは、何かを残すことなのでしょう。子供の有無に関わらず。この人と、何か未来に繋ぎたいという思いなのでしょう。

 

それは、安定が欲しいとか、さみしさを紛らわしたいとか、安心したいとかじゃないのです。

 

お互いが、何かを残したいね、と合意した時にするものなのでしょう。

 

この幸せを私たちで独り占めするんじゃなくて、繋ぎたいとか。そんな気がしています。

 

 

お父さんは、私たち家族といる時、冗談ばかり言います。お母さんは馬鹿にしながらも笑っています。2人は喧嘩もします。互いに聞こえないように小声で陰口も言います。でも、子供のいないところでにやにやしながら会話したりもしてるし、たまに2人で旅行にも出かけます。

 

お父さんが、ばあちゃんに言った言葉を、私はいつかお母さんに教えてあげたい。

 

いつ教えようか迷っています。

 

 

自分はいつ結婚出来るか分からないし、結婚出来るかも分からないけど、お父さんとお母さんが作ってくれたみたいな家族を、やってみたいと思っているよ。

 

色々あるかもしれないけど、娘は2人が作り出してくれた生活に感謝しています。

 

 

いつかオーロラ旅行のチケット買ってあげるわ。

 

 

この気持ちが、結婚したいという気持ちそのものなのだろうな、と思った夜です。

 

15日目

 

15日目

 

 

15日目。お酒について。

 

今日はとっても美味しいご飯を食べて来た。美味しいお酒も飲んで来た。

なぜだか帰りには、久しぶりに銀杏BOYZのBABY BABYを聴きたくなって、今すでに3周目くらいにBABY BABYを聴いている。

 

永遠に生きられるだろうか

永遠に君のために

 

と、語る当時の峯田くん。

私は峯田くんがすごく好きで、ハマった次の日から彼のブログを全部読み漁った。

泣いた。

なんで、あのメンバーが解散する前に私はライブに行けなかったんだろう。

 

 

なんで、ようやく行けたライブは

彼がひとりぼっちになったアコースティックギターのライブだったんだろう。

 

それを聴けるだけでもとても嬉しいんだけど。

 

本当は、BABY BABYよりも好きな歌がある。

口ずさんだらドン引きされるようなものだけど。

 

 

 

 

 

けど、この間、友達と宮城に行った時。車で石巻を目指したんだけど、夜出発で深夜私は助手席に乗っていて。助手席の役割って、いかにドライバーを退屈させず眠くしない、曲選びだと思ってるわけで、けっこうDJ頑張ってたわけです。とても楽しかった。その時、銀杏BOYZにドライバーしてた友達は反応してくれて、しばらく銀杏BOYZを流していたんです。

 

そして、「青春時代」を流したんです。

 

 

桜咲く

放課後に

初恋の風がスカートを揺らす

 

カビ臭い 体育倉庫に

セックスの後の汗がこびりつく

 

私は出だしから無意識に叫ぶように歌っていて。

セックスとか言ってるし、今まで歌うのは控えてたんだけど。

 

問題はその言葉じゃないし。

論点は全く、その部分じゃない。

 

その気持ちが表現できて嬉しかったわけです。

本質はもっと奥底の方にあるから。

 

 

 

 

ごめんなさい、そのことが言いたかっただけです。

 

 

僕らはいずれ

いなくなる

 

一人一人ずつ

星になる

 

分かっちゃいるさ

知らねぇさ

 

今はただここで

歌っていたいだけさ

 

 

 

銀杏BOYZは、すごく好きです。

 

 

峯田くんは一体

どんな人生を歩んでいるのだろう。

 

多分、ブログを遡るだけでは分からないんだ。

 

想像するしかないのだ。

それもまた素敵だなと思って、電車で眠りにつく。

 

 

 

全然お酒についてじゃないな。

タイトルミスやな。

 

14日目

 

14日目は、デトックスについて。

 

東洋医学系の話が続きますが、今日も面白い話を聞いたので書き留めておこう。

 

デトックスって、かなり前からファッション誌の美容コーナーで話題になっていたり、近年ではライフスタイル誌でデトックスの特集が組まれていたり、スーパーの商品にもデトックス効果が謳われていたりと、聞き慣れない言葉ではなかった。

最近では職業柄、デトックスという言葉もさらによく聞くようになってきた。

 

その時に必ずと言ってもいいほど出てくるのが、

「毒素」。

 

毒素ってまぁ悪そうなんだろうけど、実際なんなんだろう。

体のどこにあるの?物質なの?という疑問が浮かんできてもだいたいスルーしている日々だった。

 

 

 

今日聞いた話。

 

 

 

ハーブティーデトックスを実際にやってみたことがある子と話をした。

デトックスには色んな種類があるのだが、ハーブティーデトックスはその名の通り、ハーブティーを用いてデトックスをする方法。

その子は2週間のプログラムを、トレーナーさんつきでやってみたそうだ。

 

まず、最初の1週間は3食のうち1食をハーブティーに置き換える。2週間目は、3食完全置き換えを目指して徐々に取り組んでいくみたい。

 

最初の1週間で、1回便秘気味になるのだけどその後一度便が出ると、たくさんうんちが出るらしい。そしてそのうんちは黒いらしい!

 

それで2週間目に完全置き換えするために食事を減らしていく過程でも、便が出続けるんだって!これはびっくり。日頃の腸どうなっちゃってんだろう。

 

デトックスって簡単にいうと体内に溜まっている毒素を出してあげることなんだけど、その肝心の毒素は、聞くところによると 人間の体で分解しきれない成分が主たるものだそうで、イメージしやすい表現をすると、土に埋めても分解されないもの。例えばプラスチックとか鉄とか、石油とか。人間の体で対応しきれないものが地味に溜まっていくと。

 

助産師さんの話では、最近出産時に子宮からパンテーンの匂いがしたり、化学薬品の匂いがすることが増えているっていう声もあるみたいで、さすがにそれを聞いた時はゾッとしたのであった。

 

 

まぁ、分解出来ないものが体内にあって悪いのかって話になると、個人の健康へのハードルの問題だとは思うけど、さすがに羊水を通してパンテーンの成分なんかが赤ちゃんに吸収されていくのは心が痛んだ。

 

子宮も気を使えば2年くらいできれいに出来るらしいし、身体全体も年に1回デトックスをするだけで随分変わるって話を聞いた。

 

 

願わくば、

顔の肌きれいにしたい

低体温・低血圧治したい

痩せたい

病気したくない

 

など身体に関する願望は強いので、

実験的に色んなことを取り入れて試してみたいなぁと思ったのでした。

 

 

ちなみに、今日の漢方観察。

朝は比較的目覚めが良く、

さっき漢方飲んでからお風呂に入ったら、汗がすごくよく出た!

 

 

・何もなし

・市販の入浴剤入り

・ソルト、重曹入り

・クナイプ入り(めちゃめちゃスゴイ)

 

の順で汗が出る量が増していくんだけど、

急にクナイプ入りくらいの効果が。

 

腸がグルグル言ってていい感じです。

 

 

 

 

ちなみに、デトックスする方法は

汗よりも断然うんち💩らしい。桁違いに。

 

 

こんな調子で

しばらく健康オタクやってみます。

13日目

 

13日目は、漢方について。

 

今日は、初めて漢方を処方してもらった。

昔、弟が処方してもらっていた気がするけど、私は西洋医学な病院にずっといってたから、ちょっと緊張した。よく登場する先輩ひろさんが連れて行ってくれた。

 

ここ最近、身体の変化とか、不調とかを感じられるようになって来たから、漢方で諸々改善されてゆくのが楽しみ。

 

 

お医者さんに行ってみようと思ったのは、

風邪を治すというよりも、かなり前から普通だと思っていた「症状」をとってバランスを整えていくというイメージで、私の場合は基礎体温をあげたり、睡眠の質を良くしたいなと相談してみようと思ったから。

 

振り返ってみると、(お医者さんの質問によって。)寝起きが苦手と思い始めたのは多分小4で、生理が始まったのもそのくらいだったようだ。因果関係はまだ調べてみますと言ってた。生理痛もそんなひどくないし周期も乱れていないから、完全にノーマークだったけど、身体にまつわる因果関係はよく注意してみると見えてくるものなのかもしれない。

 

小4といえば、南米から日本に帰って来た時。

 

食べ物の好き嫌いが治ったのは、日本から帰って来て「好き嫌いなくしたいから一回食べてみよう」と思って色々食べてみたら、あれ?美味しいじゃんと感じるようになったから。そんな話をしていると、多すぎた嫌いなものをねこそぎ好きになるっていうパターンはほとんど聞いたことないな、とつぶやいていた。南米での食生活が何らかの影響を与えている可能性はあるね、という仮説を立ててくれた。

 

生姜と山椒などがブレンドされた漢方を飲ませてくれた。今までの話聞いてると生姜は好きでしょう、大丈夫だと思うけど、まずいと感じる?と聞いてくれた。美味しいなって思ってたので、まずいって感じませんと答えた。そしたら、それは良かった、じゃあこれで一週間様子見てみようと。

良薬口に苦しではなく、美味しいと感じるものを処方してくれたのは少し嬉しかった。

 

 

また来週の分も予約しなきゃ。

 

なんだか楽しみが出来た気分。

12日目

 

12日目は、お金について。

 

貯金なんてない。

そんな24年間だ。

 

不安じゃないのかと言われると、そんな気もする。

 

もし、もう両親に頼れなくなったら。もし、私の不注意が原因で誰かを傷つけてしまい、膨大な経済的支援をしなければいけなくなったら。

 

とてもとても困ると思う。借金をしなければいけないと思う。返せなくて、借金取りにドヤされる毎日が続くことも考えられなくはない。

 

額にもよるが、借金を返せるだろうか。

一生返せなくなったらどうしよう。

 

そしたら、どうしようか。

 

 

 

 

 

うーん......

 

 

 

どうしようか。

 

それまでに、この人を支援したいって思ってもらえるような素敵な事業を立ち上げたりしないといけないかもしれない。

 

そういえば、今日そんな素敵な事業を思いついた。

 

実現させたらすごく世の中が豊かになるかもしれない。

 

12日前まで、来年、何をしようかなと考えていたけど、すごくいいこと思いついたかもしれない。

 

そんな12日目となった。

 

より多くの人の幸せに繋がることを思いついて、実行して広めることしか、自分の将来のために出来ることはないなぁと、静かに腹をくくる。

そしたら困った時に助けてくれる人はいるかもしれない。

 

それまで、貯金出来るまでの収入は見込めないと思うから、それまでどうか神様味方をして欲しいなと、神を信じてみる夜。

 

おやすみなさい。

11日目

 

11日目は、音楽について。

 

今日、7時間ほど、一緒に仕事を受けてる奈美ちゃんの家で缶詰でWebページの製作作業をしていたのだが、奈美ちゃんのパソコンから流れてくるBGMの趣味が素晴らしくツボで、安心しながら楽しく作業が出来た。

 

音楽について、かねてから考えていることがある。

 

これ言うと、ダサいしアホみたいだなって思ってたので言ってなかったんですけど、今日は音楽というテーマにしちゃったもんなので言います。

 

音楽って、男歴みたいなとこありませんか?

 

男歴っていうとちょっと強者の女性感が出るんですけど、そうでなくて、その年代で仲良かった男の子という意味がほとんどで、たーまに、片思いしてた男の子とか、付き合ってた男の子とか、そんな感じであることは断っておく。

 

新しい音楽に出会う時、だいたい、男の子に憧れて聴き始めることが多いっていう話。

 

なんか男の子って素敵ですよね。生まれ変わったら男の子になりたい。男の子だったらスケートやりたいし、本好きもいいし、短髪でおでこ出したいし、だるそうな髪型もいいし、女の子とデートしたいし、男友達としっぽり飲みたいし、なんか楽しそうでね。

その感覚がなぜか高校生の頃からあって、それは恋とは違って見ていて楽しいなっていう、説明しづらいんだけど、その男の子が恋をしてる時とか、服を買ってる時とか、音楽のことを話してる時とかがすごく好きだった。授業中に寝てる時とか。

恋ではないと思う。いいなぁ、って感じ。

欲しいなとかではなくて、羨ましいなぁというか。カッケェっす、先輩、みたいな。笑

 

かと言って、私が男の子になりたいかと思ってるかっていうと、全然そうでもないし、性同一性という話ではないと思う。前世が男の子だったのかなぁってくらいの感覚。でも前々世は女の子だと思う。

 

だから、その男の子がおすすめしてくれる曲はチェックして、それをきっかけに自分でディグするというようなことをしていた。そのおすすめしてくれる曲が、けっこう女の子を思ってるような曲だと「こんな男の子いるの、最高!!!そしてそれを聴いて胸が熱くなってる君も最高!!!かっこいいー!!」って気持ちになるんです。笑

 

 

大した話じゃないし、大した話じゃなさすぎて今回はデスマス調になっていたりと、イマイチな回かもしれない。

 

すみませんでした。

 

おやすみなさい。

 

 

でも、これは言いたかった。

そして同じような人がいたらディスカッションしてみたい。

 

10日目

 

 

10日目は、オーガニックについて。

 

オーガニックってなんだろうか?

オーガニックをもうちょっとよく知りたいなぁと思ったのは、確か半年くらい前。

ひろさんという先輩がオフィスでお昼ご飯を作ってくれるようになった頃。

 

ひろさんは、表参道と246の交差点近くにある「ナチュラルハウス」で決まって買い物をしていた。オーガニック食品が並ぶスーパーなんだけど、もっと分かりやすく言うと生産者・生産地が分かって、いわゆる添加物などの化学物質が含まれない商品だけを販売する小売店。

 

 

ひろさんは、薬膳の勉強をしてからオーガニックの世界で仕事をしてきた人なので、身体の仕組みとか野菜・漢方などの効能にとても詳しくて、色んな知識を教えてくれた。

 

お醤油、味噌、酢、みりん、なんかの調味料も見たことないパッケージのものを買い揃えていて、「スーパーで売ってるのとどう違うんですか?」とつぶやいたら、全部味見をさせてくれた。

 

その時、これもお醤油なの!?味噌なの!?と感激したのを今でもすごくよく覚えている。個性的なのが面白くて、日常的に使っているようなスーパーに置いてある量産型の調味料しか知らなかった私にはとっても衝撃的だった。

 

 

郷土料理って、その土地の気候とか、それに伴って出来上がった文化に紐付いているわけだけど、基本となる調味料だって同じく。関西出汁と関東出汁で濃さが違うとかそういうのは漠然と知っていたけど、学生時代ろくに旅行もせず、両親の実家も関東圏だった私にとっては、日本って色んな地域があるんだ!と初めて気づかされる出来事とも言えた。24歳にもなって恥ずかしながら。

 

と同時に、味ってこんなに無限にあるんだー、知るにはすっごい時間がかかりそうだなと思ってボーッとした気もした。伊勢丹の地下のでっかいワイン売り場を目の前にして、手土産に一本選ばなきゃいけない時の気持ちになんとなく似ていた。

この段階では、栽培方法とか製造方法に興味があるというよりも、大手企業以外の個人商店に目を向けるようになったような感覚で、その入り方だとすんなり関心を持てた。

 

 

 

私の24年間の食事情はけっこう酷い。

高校生になるまで、魚介類・野菜・肉が食べられなかった。体質上の問題ではなく好き嫌いで。朝は絶対パンかコンフレークが良くて、しかも味噌汁も飲まないし、夕飯のメニューが日本食だとテンションが下がるような手のかかる子供。苦いものと辛いものも嫌い。お菓子とかデザートは大好き。

 

明らかに、炭水化物とか砂糖の摂取量が異常だったと思う。

(それもあって、低体温なんだと思う。そして慢性的に太ってる。)

 

「好き嫌い多い子だね。ダメね!」と言われることも多くて、でも嫌いなんだもんと言い張っていたのが、最近、なんとなく理由に目星がついてきた。

 

私は、2歳から小4まで南米に住んでいたのだが、その時の食環境に理由があるような気がしてならない。

 

母は当時、日本の食品が売ってるスーパーでよく買い物をしていた。小さな商店なんだけど、カッパエビセンが並んでたのをよく覚えている。思い出せないけど、その記憶からしてもそこで販売していたのは大企業の食品で、現地には日本人がそう多くいるわけでもないので、品揃えもコンビニ規模だったのだろう。

(母はそんな状況でも色んな料理を作ってくれていて、すごいなぁと今改めて思う。)

 

だけどやっぱり、新鮮でないと食べれないもの、例えば肉や魚や卵や野菜は現地のマーケットで買う必要があった。

南米はとうもろこしや豆や芋中心の食生活で、基本的に肉や魚や野菜は苦手分野。気候や地形的に、それらの新鮮なものを手に入れるのが難しいというのもあって、おそらく、食材自体が美味しくなかったんだと思う。日本と比べればの話だけど。

それでも母はバランス良く、とそんな食材を用いて日本料理を美味しく作ってくれてたのだけど、幼少時代という一番味覚が野生的で敏感な時期の私にとっては、食材自体が美味しくないということに気づいていたんじゃないかなと思う。ふりかけをかけないとご飯をたべれなかったことからしても。

 

その代わり、豆や芋やアボカド、トマトや玉ねぎは大好きだったし、少なからず土着の新鮮で美味しい食べ物を好んで食べるという考えは合っているなぁとしみじみ。

 

特産地で食べるご飯は美味しいというのは、抜群に新鮮な状態で食べられるからだろう。

肉や魚や野菜が嫌だった理由も、筋が固くて噛みきれないとかパサパサするとか、うん、やっぱり新鮮じゃなかったことが理由なんじゃないかなと、今は確信してる。

 

 

そんな実体験もあってか、ローカルを軸にした食生活にはすごく興味を持ったんだろうな。

 

 では食のグローバルとはなんだろう。

誰もが聞いたことあるような大手企業が取り組んできたことは、だいたいこのように言える。

"時代の変化に合わせて、「もっと広く、たくさんの人にこの味を届けたい、売りたい、そのためにもっと効率を上げたい」という動きが強くなり、一生懸命頭を使って、手間を省く方法を編み出した。"

ローカルの枠を超えて普遍的なものを創り出すために。

 

例えば

手作業の部分は工学の技術で、機械を開発・導入して、人力の作業量を削る。

自然の摂理で時間がかかる部分は科学の技術で、全く同じとはいかないけど自然界で起こるのに似たような化学反応を作り出して、待つ時間を削る。

 

特に自然界の摂理を新しい手段で再現する後者は、食業界では革命的だったろう。時間のかかる「発酵」の短縮とか、作物の「成長」の短縮とか。

 

・・世の中の人工物の全ては、元を辿ると自然をお手本にしていて、科学だって自然界の既存の力・資源じゃ足りなくなったから代替的に生まれたものだなぁと思う。自然界への憧れにも似た。

(ふとプラスチックの起源を調べた時も、木から採れる樹脂を再現しようという試みからスタートした、というような記事を見つけて、そう思うようになった。)

 

成分や物質的にはやっぱり自然界に存在するお手本とは全く同じもののコピーとはいかず、新物質の創造をしていることになる。それも人類の素晴らしい進歩ではあるんだけど、自然界の摂理に変更を加えることによって、その変更に対して自然界がどんな順応を起こすのかというのを明確に予測できてないケースがほとんど。こればかりは実験が出来ないし、順応にはある程度の時間がかかるので、因果関係を突き止めるのも難しいということも大きく関係してくるんだろうなぁと思う。

 

そんな動きに対して、「そんなリスクをとる必要はあるか?自然界の摂理の中で生活していこうよ。」という立場が近年のカウンターカルチャー的な『オーガニック』だと私は捉えている。そんなことなので、ローカルとオーガニックは強く結びつく。

 

そこにオーガニックの魅力がある。

 

オーガニックの本質の部分は、

無理な早送りをしなくても、自然のリズムに任せて暮らしていくのも楽しいよ、という感覚なのかなと思う。無理に環境に手を加えず、ローカルに根付いたものを新鮮に食べると美味しいよとか。

本当は、そんなに急ぐ必要はないじゃない、必要な分だけ作って、必要な分だけ報酬をもらおうよというミニマルでエコロジーな「捉え方」にみえる。

 

 

 

美容にいい、身体にいい、環境にいい、

みたいなのは言わば即効性を狙ったキャッチコピーみたいなもので、本当に伝えた方がいいのって、「地球との付き合い方」とか、考え方の一つだよなぁと最近では思うようになった。

 

思ったよりも随分長くなったけど、

オーガニックって「有機栽培である」と一言で語るのは難しいし、暮らし方のスタンスだなぁと心から思う。