嬉しくて、悲しい話
とあるイベントのレポートを書いた。
その記事は、イベントに関わったとある団体のWebサイトに掲載された。
掲載されて1週間経った今日、
その記事を読んで感動したという人が現れた。
長くもなく、簡潔な記事。
私にとっては、もっと書きたいなぁと思うような分量で、出来事に沿って事実を述べていくようなものだった。
その中でも、少し、自分の視点を入れたいなと思って、思いを込めて書いた一文があった。
その子は、その部分を読んで新たな、自分の進みたいと思う道が開けたと言った。
こんなのは、本当に嬉しい。生きていて、良かったと心から思うのだ。少しでも、諦めないで工夫してみて良かった、と体が震える。
それと同時に、ああもう、ここから抜け出せなくなった、こうして抜け出せなくなるのだなと思う。先ほどまで、今頂いているお仕事をキリよくしたら出版社に就職してきちんと作法や常識みたいな部分を集中して学びたいと思ってたのに。しっかりお金を稼がなきゃと思っていたのに。
決意したと思っていたのに。本当に好きだと思うことに気づけたと思ったのに。
何がしたい、誰のためにしたい、そんなこと数ヶ月、死ぬほど考えてきたつもりだ。動いてきたつもり。
なのに、全然分からない!
なんなんだもう、嬉しいし、悲しいよ。
そんなこと言いながら、今の一番の気持ち、私は、その子の活躍を祈ってるんだ。