1日目
「編集とか、ライターの道に進みたいので、1年後に会社を辞めたいと思います。」
と社長に宣言したのは、お盆前のこと。
今日はお盆明けて、初の出社日。つまり、カウントダウンのスタートということになる。
厳密に言うと、今にでも辞めようかなという心情だったところ、社長と会話をしているうちに、尻切れとんぼで中途半端に辞めるのではなく、自分が今抱えているプロジェクトをきちんと世に出したいなと思い直し、そのような決断をした。
まず、なぜ中途半端に今すぐに辞めようと思ったのか?という疑念が浮かんでくるものだとは思うのだが、それはおいおい、何日目かで触れるとしよう。
1日目は、会社のことについて。
私は新卒2年目の24歳。今いる会社には明治大学を卒業してから拾ってもらい、それから1年と4ヶ月の月日が経った頃だ。
もともと、社長のことが面白くて大好きでしょうがなくて、大手企業の就活を打ち切って頭を下げて入れてもらった会社。2人目の社員として入社した。
社員とは、学生時代の最後のアルバイト先の経営者という形で出会って、彼が経営するもう1つの会社が広告業をやっていて、そのままスワイプ横移動したという感じだ。
当時、大手企業の就活の波が押し寄せてる頃、そういうふうに進路を決めたのはなかなかスリリングなものであった。両親ともモメたし、大学の友人からおそるおそる「どこに、就職、するの、、?」と聞かれたところで答えても浮かない顔をされることの方が多くて、孤独の戦士だぜ、くらいに思っていた。一緒に働かせてくださいと社長に頭を下げるまでに、気が狂いそうなほど「自分は何がしたいのか!?何ができるのか!?どう貢献するのか!?」と切羽詰まって自己分析をしたし、それなりに悩みに悩んだ末の決断ではあった。
それから、広告のデザインやコピーのディレクションを先輩について手伝って、撮影現場とか見て、クライアントの担当さんとも仲良くなって、作ったものが世に出てっていうことを経験して。去年の6月から11月末までの半年間は商業施設の屋上に張り付いてイベントの現場運営をして。毎日テントの設営撤去に追われ、売上立てるためにビールやスープをひたすら売る日もあったし、客観的に見て、物凄く幅の広い経験をした1年目だったと思う。
2年目に突入してからは、社長がもともと農業に関心があり立ち上げた農業メディアのスタートアップ運営を主にやっている。農家さんを教授、読み手を生徒と見立てて記事をアップしていくこのメディアは年内にローンチに向け、現在めちゃくちゃ物凄いスピードで進めている。私は全国各地の農家さんを訪ねてインタビューをして記事にするというミッションもあり、6月なんかは8箇所の農家さんを巡っていたりもした。
まあ、365日もあるのだから、それぞれのことを詳しく読み解いていく時間はたくさんある。
こう、何かを始める時って、最初の説明をどのくらいした方がいいのかとかも難しいのね。
けど。こんな調子で、自己分析みたいな、独りごとみたいな、激しくうねり動く生き物みたいな"考え"を365記事生け捕りにしていくことを試みようと思う。
なんとなく、365日後に役に立つ習慣になる気がしている。
おやすみなさい。
明日からは、24時に寝て7時に起きるルーティンを試みたい。明日からは。